2018年3月1日
【海外派遣】NSW Amateur Championship 詳細
1月29日~2月2日▽オーストラリア・ニューサウスウェールズ州、ロイヤルキャンベラゴルフクラブ(男子6277ヤード、パー72、コースレート73)、ガンガーリンレイクスゴルフクラブ(男子6119ヤード、パー72、コースレート73)▽参加選手=男子291名▽JJGA派遣選手=石川航(高3)、三田真弘(高1)、久常涼(中3)▽派遣選考=2016年度チームタイガー
今回のチームタイガー派遣はJJGA初のオーストラリアでの大会。ニューサウスウェールズ州ゴルフ協会主催の「NSWアマチュアチャンピオンシップ2018」、世界各国からレベルの高い選手が集う大会だ。前年まではシドニーで開催されていたが、今年は首都のキャンベラで開催された。三田以外はオーストラリアでの大会は初めて。3選手とも久しぶりの海外派遣、予選通過(上位32位以内)してのマッチプレー進出を目標としていた。
1日目 会場はキャンベラ中心エリアの北にあるガンガーリンレイクスゴルフクラブ。距離こそ短いもののフェアウェイが狭く、風も強かったため苦戦が予想された。
[石川] 日本勢トップは石川。7時36分に1番からスタートし、2番で130ヤードからチップインしバーディーを奪う。しかし3番でボギーとすると、4番ではティーショットが池に入り、バンカーからのアプローチも寄らず痛いトリプルボギー。5、6番は立て直したものの、7番ではセカンドで右の林から左にOBしトリプルボギー。苦しい展開となったが、8番では30ヤードから3mに寄せてバーディー。9、11番と寄らず入らずボギーも、12番から立て直しパーでしのぐ。終盤は時折吹く強風に悩まされ、上がり2ホールを連続ボギーでフィニッシュ。トータル81で悔しい一日となった。
[久常] 「レベルの高い選手と試合ができるので楽しみ」と語っていた久常は8時03分1番からスタート。バーディーチャンスこそ決めきれなかったものの、パーパットを確実に決め安定したラウンドを見せる。7番で3パットしボギー、9番で林の中に入れて1回で出せずにダボと調子を落としてしまう。しかし後半は安定感を取り戻し、14番でこの日初めてのバーディー、16番では2オンしイーグルこそ逃したもののバーディーを奪う。最終18番でセカンドを奥の池に入れてしまいダボでフィニッシュ。「パットを決めきれなかった」と悔しさをにじませた久常、トータル75で1日目を終えた。
[三田] 日本勢の最後は三田。「オーストラリアはレベルが高くとても楽しみ」と意気込んだ三田は8時12分に1番からスタート。3番で1mのパーパットを外しボギーも、4番から13番までパーと安定した戦いを見せる。14番で下りのアプローチミス、5mが入らずボギーとすると、17番ではバンカーに入れてボギー、18番では15mから3パットし連続ボギーでフィニッシュ、「ショットが曲がりグリーンを捉えることができなかった」と悔しさをあらわにした三田、トータル76で1日目を終えた。
2日目 メイン会場のロイヤルキャンベラゴルフクラブに移る。高低差こそないものの、左右の林がプレッシャーをかけてくる。風は穏やかになったが、午後には雨が降り出し、難しいラウンドとなった。
[石川] 「予選通過は難しいけど、最後まで集中して自分の力をぶつけていきたい」と話した石川は12時06分に10番からスタート。セカンドが手前のバンカーに入り、11番でもティーショットがショートと連続ボギースタート。12番でバンカーの縁から7mにつけてバーディーを奪うも、16番から3連続ボギーと苦しい展開となった。
後半、2番で8mのパットを沈めバーディー。雨が降り始めたが気にするそぶりはない。6番ではセカンドをグリーン手前に寄せてバーディー、7番では50ヤードから3mにつけてバーディー。勢いに乗るかと思われた8番、「簡単なアプローチをミスしてしまった」と手痛いダボ。それでも前日から6打アップの75でフィニッシュ。「前半はアイアンが悪かったが、後半はショットが安定しパターも入ってくれた」と手ごたえと悔しさを語った石川はトータル156の135位タイで大会を終えた。
[久常] 「予選通過できるよう、最低限自分のできることをします」と語った久常は12時33分に10番からスタート。連続ボギースタートも、12番でバーディーを奪い立て直す。14番でボギーも、16番でバーディーを奪い1オーバーで折り返した。
後半、1番でグリーンをオーバーしたものの、そこからチップインしてイーグルを奪い、予選通過に向けて意地を見せる。5番まではパーでしのいだが、6番手痛いダボで1オーバーとしてしまう。それでも7番で1mのバーディーをきっちり沈め、この日はイーブンでフィニッシュ。「後半にチップインイーグルが決まって良くなったけど、6番のダボが痛かった」と悔しさを見せた久常、トータル147の48位タイで大会を終えた。
[三田] 「逆転して予選通過を目指す」と意気込む三田は12時42分に10番からスタート。アプローチミスで残した3mを外しボギースタート。11番からはバーディーこそ奪えなかったもののパーを確実に拾う安定した戦いぶりを見せる。
後半に入ると、1番でティーショットを右にOBしダボ、3番でも1打目がうまくいかずボギー。「パーオン率は上がったけど、バーディーパットを外してしまった」と苦しい展開。8番で3パットのボギーも、最終9番では200ヤードを4番アイアンで入れてイーグルを奪いホールアウト。この日75もトータル151の82位タイで大会を終えた。
石川航選手の話
オーストラリアの大会は初めてでしたが、コースは日本に比べて地面が固く、コースが狭かった。レベルも高く、上位に入ることの難しさを痛感しました。今後、練習を頑張ってもっと力をつけてまたオーストラリアに来てリベンジしたいです。声をかけられることが多く、自分からも気軽に話しかけやすかった。
まもなく高校を卒業しますが、小学生のころから9年間JJGAの大会に出続けました。地区大会で90を切ること、地区予選を突破すること、決勝大会で優勝すること、というふうに目標を高めていきながら自分自身を成長させることができました。色々な選手と競い合うことで、いろいろな経験を得る事ができました。
久常涼選手の話
地面が固くて曲がった時によく跳ねました。グリーンの切れ方も日本とは違って、難しさを感じました。飛距離は同じくらいだったけど、小技は海外選手の方が上手いと思いました。今の実力では海外の選手と戦っていくには厳しいと感じたので、これからも練習を続けて、次は必ず結果を残したいと思います。
三田真弘選手の話
風が強く、地面が固くてよく跳ねるので、曲げると大きなミスになってしまいます。同じ組のオーストラリア選手の上手いプレーを見てとても刺激になりました。自分のレベルはまだまだというのを思い知らされたので、これからもっと努力を続けて次の機会にはリベンジしたいと思います。