2019年9月1日
【海外派遣】4th Mobil South Pacific Junior Golf Open 詳細
8月12~15日▽ニューカレドニア・ヌメア、ティナゴルフクラブ(15~17歳女子6030ヤード・パー72、11~14歳男子5393ヤード・パー72、11~14歳女子5393ヤード・パー72▽参加選手=男子97名、女子32名▽JJGA派遣選手=石川菜々(中3)、北條陽雲(中1)、松山寿輝也(小6)、松田雫(小6)▽派遣選考=あるふぁくらぶジュニアチャンピオンシップ
今年で4回目を迎えるニューカレドニア随一の大会に2年連続で参戦。首都ヌメア近郊に位置するティナGCで開催された。1番から9番は高低差のある地形を生かしたコース、10番から18番は海に接しており浜風がプレッシャーをかけてくる。距離は短いが戦略的なコースだ。
この大会にJJGAから派遣されたのは石川菜々、北條陽雲、松山寿輝也、松田雫の4選手。4選手とも海外での試合は初めてだが、上位進出に期待がかかる。前の週に降った雨の影響により、バンカーは全て修理地扱いになった。
1日目 天候は曇り。涼しかったが強い風に選手は悩まされた。
【北條】 「パターを重点的に練習してきた」という北條は8時20分に10番からスタート。いきなり連続ボギーとすると、12番ではダブルボギー。さらに連続ボギーで15番もボギーと苦しい展開。16番でようやく初バーディーが来るも、18番をダブルボギーとしてしまう。後半も3番と5番をボギーとすると、8番でダブルボギー、最終9番もボギーとして45・41の86でホールアウト。「OBやペナルティエリアに入れてしまった」と反省しきりの北條、17位スタートとなった。
【松山】 「優勝したい」という松山は北條と同組でスタート。11番から連続ボギーとすると15番ではダブルボギー。16番もボギー、17番ではダブルボギー、18番もボギーと悪い流れを取り戻せない。後半は落ち着いたものの4番、7番、9番でボギーとし44・39の83でホールアウト。「15番でバンカーに入れて流れが悪くなった」と肩を落とした松山、13位スタートとなった。
【石川】 「緊張せずにベストを尽くしたい」という石川は8時30分に1番からスタート。2番でボギーとするが3番でバーディーを奪う。しかし4番でボギーとすると、6番から連続ボギー、9番もダブルボギーとしてしまう。後半10番ボギーのあと11番から自分を取り戻したように見えたが、15番から連続ダブルボギー、17番もパットが入らずボギーとして41・42の83でホールアウト。「悪い流れを変えられなかった」と悔やんだ石川、7位スタートとなった。
【松田】 「とにかく楽しんでプレーしたい」という松田は9時30分に10番からスタート。10番でアプローチをミスしてボギーとすると、3連続ボギースタート。15番でバーディーを奪うが17番から3連続ボギーと苦しい展開。後半、2番でバーディーとするも5番でボギー。6番は50センチにつけてバーディーとするが9番でボギー。前半41も後半36にまとめ77でホールアウト。「ショートパットを数回外した」と残念がる松田、2位のモヘアを1打リードし首位発進となった。
【団体戦】 団体戦は15チーム(ニューカレドニア4チーム、オーストラリア6チーム、タヒチ、日本、他3チーム)の各4選手のうち上位3選手のスコアを採用。日本は77の松田、83の石川と松山のスコアが採用され、トータル243の10位スタートとなった。
2日目 1日目同様雲が空を覆った。20℃前後だが風が吹くと肌寒さを感じた。
【松山】 流れを良くしたい松山は8時40分に1番からスタート。前日の反省を生かし前半はオールパーと安定したラウンドを見せる。しかし、10番で3パットしダブルボギー、14番もボギーとする。16番をOBでダブルボギーとすると、17番も池に入れてダブルボギー。18番もアプローチが寄らずボギーとし、この日は36・44の80でホールアウト。「後半がもったいなかった」と悔やんだ松山、順位を一つ上げて12位で2日目を終えた。
【北條】 巻き返しを狙う北條は8時50分に1番からスタート。1番でバーディーを奪うが、2番と4番でボギー。それでも6番パー4では飛距離を生かして1オンしバーディーを奪う。後半は10番ボギーも、13番でバーディーを奪う。しかし14番でボギーとすると、ここから4連続ボギー。最終18番バーディーとしてこの日は36・39の75でホールアウト。「後半、急にドライバーが曲がってしまった」と残念がった北條、それでも10位に順位を上げた。
【松田】 2位を突き放したい松田は9時30分に1番からスタート。1番から連続バーディーを奪う幸先の良いスタート。しかし5番でボギーとすると、6番でダブルボギー、7番もボギー、さらに9番からも連続ボギーと苦しい展開。それでも11番をパーとし悪い流れを止めると、14、15番と連続バーディーを奪う。17番から連続ボギーでこの日は39・37の76でホールアウト。「連続バーディースタートは良かったけど、ショートパットを外した」という松田。2位のモヘアが85と大崩れし、2位と10打差の大量リードに変わった。
【石川】 順位を上げたい石川は9時30分に10番からスタート。いきなりトリプルボギーとすると、11番以降はバーディーチャンスを決められない。16番から連続ボギーで前半を終える。後半、2番でボギーとすると4番から4連続ボギー。8番は50センチに寄せてバーディーを奪うが、最終9番はダブルボギーとして41・42の83でホールアウト。順位を2つ下げて9位で2日目を終えた。
【団体戦】この日75の北條、76の松田、80の松山のスコアを採用。初日の出遅れが響き10位は変わらないものの、9位との差を4打に縮めた。
最終日 スタートの時間帯はゲリラ豪雨に見舞われたが、午後からは晴れ間も差し込んだ。
【石川】 「とにかくパターに気をつけたい」という石川は9時に1番からスタート。2番でバーディーを奪うが、3番から連続ボギーとしてしまう。6番で50センチに寄せてバーディーも7番でボギー。後半12番バーディーとするが、16番でボギー、17番でダブルボギーとし37・38の75でフィニッシュ。「2日目の後の練習でパターが良くなった」と石川、トータル241の8位で大会を終えた。
優勝はレーベス(オーストラリア)。3日間で2オーバー218とし2位に4打差つけて優勝を飾った。
【北條】 1つでも順位を上げたい北條は9時40分に1番からスタート。1番パー4で1オンするも3パットでパースタート。すると2番から連続ボギー、4番はダブルボギーとしてしまう。5番からはパーを重ねた。後半10番でボギーとする。11番以降は安定したもののバーディーチャンスを決めきれない。11番以降オールパーとし、40・37の77でフィニッシュ。「1オンしたのに3パットしたのが3ホールあった」と悔しがった北條、トータル238の10位で大会を終えた。
【松山】 「最終日はアンダーで回りたい」という松山は北條と同組でスタート。3番でダブルボギー、4番でボギーとするが、5番でバーディーを奪い悪い流れを止める。7番でバーディーを奪うが、9番でボギー。後半は14番でバーディーとすると、15番のボギーをはさんで16番バーディーと本来の輝きを取り戻す。「5番のバーディーでよい流れにできた」と松山、38・35の73でホールアウト。トータル236の9位に順位を上げて大会を終えた。
優勝は地元ニューカレドニアのヒューゴ。75・69・70の2アンダー214で優勝した。
【松田】 「75以内で回りたい。順位は気にせずベストを尽くす」という松田は8時30分に10番からスタート。11番から連続ボギーも、気落ちせずパーを拾う。15番の海越えパー4では3日連続のバーディーとはならず。17番でボギーも18番パー4では2打目を30センチに寄せてバーディーを奪い、前半を38で折り返した。
後半に入った。2番で1打目を右に曲げてダブルボギーとするも、3番ですぐにバーディーを奪う。モヘアはスコアを伸ばせず、松田の一人旅は続いた。5番ボギーも6番でバーディー、8番でバーディーとするが最終9番でボギーとしこの日は38・37の75でホールアウト。2位のモヘアはこの日74のトータル237とするが9打差に追い上げるのが精いっぱい。松田は3日間トータル228、初日から首位を譲らず海外初挑戦でうれしい初優勝を飾った。
【団体戦】この日73の松山、75の石川と松田のスコアを採用。日本は初日の出遅れが響き団体戦9位で大会を終えた。
北條陽雲選手の話
海外の選手はショットの安定性が全然違った。ドライバーの飛距離は勝っていたけど、強い風に対応できなかった。練習して、また海外試合に挑戦したいです。
松山寿輝也選手の話
日本と違ってコースが狭くてやり辛かった。パターとドライバーが良くなくてスコアを崩してしまった。次は風が強くて狭いコースでも良いスコアで回りたいです。
石川菜々選手の話
2日間パターが良くなかった。色んな種類の芝が混じっていて難しかった。ショットが良くて2日連続でニアピンを取れたのは嬉しかったけど、最終日も取りたかった。
松田雫選手の話
優勝できて嬉しい! 距離の差はなかったけどフェアウェイは日本と違ってライが悪いところがあった。最終日はバーディーパットをたくさん狙うことができました。