2017年10月16日
【海外派遣】Coca-Cola Junior Championship at Sugarloaf 詳細
8月21~24日▽米国メイン州ポートランド、シュガーローフマウンテンリゾート(女子5661ヤード、パー72、コースレート74・2)▽参加選手=男子104名、女子25名▽JJGA派遣選手=大林奈央(高3)▽派遣選考=Jrプレーヤーズチャンピオンシップ西日本大会
今回の大会はアメリカ北東部に位置するメイン州ポートランドにあるシュガーローフマウンテンリゾートで開催された。山脈に囲まれた高低差のある地形を生かしたコース、左右にある膝まで伸びたラフがプレッシャーをかけてくる。
この大会にJJGAから派遣されたのは大林奈央。海外での大会は3回目、1カ月前の世界ジュニアでは優勝を飾っており、自身初挑戦となるAJGA大会優勝を目標に掲げていた。
1日目 風は弱く、日本に比べると気温も湿度も低いため絶好のゴルフ日和となった。大林は1番から12時10分にスタート。2番パー5で3打目を50cmに寄せてバーディーを奪うと、後半インでは10番から3連続バーディー。ショットはホールによって波があったものの、パターがことごとく決まる展開。15番では10mを超える位置からバーディーを沈めた。続く16番では3パットでこの日初めてのボギーを叩くも、気落ちせず17番で下りのパットを見事に沈めてバーディー。終わってみれば女子のコースレコードを更新する34・32の66の首位で1日目を終えた。2位とは9打差をつける圧巻の出来であった。
2日目 前日夜から朝6時ごろまで大雨が降り続き、グリーンの状態が心配された。スタート直前からは晴れ間も差し込んだものの、前日と打って変わって時折強い風が吹いた。
この日は7時10分インからスタート、10番で早速バーディーを奪い独走態勢はゆるぎないものになるかと思われた。しかし、続く11番で痛恨の4パット。「いきなり4パットしてからパターが怖くなった」と大林。14番では池に入れてしまい3パットのトリプル、16番でも3パットとパターが入らない。後半に入っても1番でアプローチを寄せきれず、4番でもブッシュに入れて1打罰。1バーディーに終わりこの日は83で終えた。2位に浮上したキャロラインに5打差まで迫られた。
最終日 風は少しあったが天気は良かった。「前日のミスを活かしてしっかりアンダーでプレーしようと思った」と意気込んだ最終日は、8時10分アウトから女子最終組でスタート。追われる大林と追いかけるキャロラインのデッドヒートが繰り広げられた。
前日の悪い流れを引きずることなく、2番で7mのパットを入れてバーディーを奪う。続く3、4番とキャロラインが連続ボギー。この時点で2人の差は8打差まで開いた。しかし6番から大林に異変が起きる。アプローチのコントロールが上手くいかず、ダボをはさんで4連続ボギー。バーディーとボギーを繰り返したキャロラインに3打差まで追い上げられる。11番でパーパットを沈めてからは落ち着いたものの、今度はキャロラインが11番から3連続バーディー、とうとう追いつかれてしまった。気落ちして逆転を許してもおかしくない場面だったが、それでも大林はパーで耐える。キャロラインもパーで譲らず、じりじりとした我慢比べの展開が続いた。迎えた16番パー5、大林がパーでしのぐとキャロラインが手痛いボギー。再び大林が1打リードを奪う。17、18番は2人ともパーで差は縮まらず40・37の77でホールアウト。2日目以降猛追したキャロラインとの激しいデッドヒートを1打差で制した大林が、トータル226でAJGA初挑戦を優勝で飾った。
優勝した大林にはトロフィーとゴルフバッグが贈られた。
大林奈央選手の話
コースレコードを出せてうれしかったけどその後調子を崩してしまって悔しいです。アンジュレーションのあるグリーンの攻め方を勉強していきたい。日本に比べるとコースが狭く、今までで一番大変なコースでした。この大会は技術面でも精神面でも今後のスキルアップにつながると思いました。世界で通用する選手になるために今回のような経験を積んでいきたいです。