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【海外派遣】IMGジュニアゴルフツアー詳細情報

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3選手それぞれのドラマが待っていた

今回が初めての派遣となるIMG主催のIMGジュニアゴルフツアー。石川遼プロもマネージメント契約をしているIMGは、フロリダ州にIMGアカデミーを設けゴルフ、テニス、野球、アメリカンフットボールなど数多くのプロスポーツ選手養成所として知られている。その中でも近年、ゴルフに力を入れており、年20回以上のジュニア大会を開催している。2日間競技が主な中、3日間54ホールの今大会にJJGAから長澤三田桑原の3選手が参加した。
長澤は2012年エビアン、2013年AJGAクァッドシティーズに出場しており、その大会で記録した4位タイ以上の記録を目指す。三田は2015年AJGAプエルトリコ、エビアンに出場しており、エビアンでの男子個人の部の優勝に続き海外試合2勝目に期待が膨らむ。対する、桑原は海外での試合は初めてで期待と不安が入り混じっている様子。
そんな3選手が挑戦するのはアメリカ有数の観光地であるフロリダ州オーランドの南側に位置するミスティックデューンズゴルフクラブ。距離こそ短いがフェアウェイが狭く正確なショットが要求される。フェアウェイを外すと大きな砂地や池、腰ぐらいの高さまであるブッシュなどがあり命取りとなってしまう。グリーンも各ホールが傾斜のきつい2段グリーンとこちらも一筋縄ではいかない。

練習日
練習ラウンドでアメリカ特有の洋芝対策と難コースの攻略のため、じっくりと各ホールをチェックしていた。

1日目
まずは長澤がスタート。出だしの10番でティーショットを右にプッシュし大きく切り開かれた砂地へ行きボギーとスタートダッシュに失敗した。ここからバーディーパットがなかなか決まらず15番でまたもボギーを叩き嫌な流れに。すると17番で2m、18番で1mにつけるスーパーショットを見せ連続バーディーでイーブンに戻し後半へ。この調子で勢いに乗りたかったが1番ボギーの後、2番で池に入れダボとスコアを落とす。直後の3番でバーディーを奪い息を吹き返すと5、7番でバーディーの後8番ボギーでホールアウト。73でトップと1打差の
2位タイにつけた。
続いてスタートしたのは桑原。アメリカ初挑戦の桑原は懸念していた洋芝にてこずる1日になってしまった。出だしの3ホールこそ無難にパーセーブしていたが、13番のアプローチでちゃっくりしてしまいボギー。すると14、15番と連続ボギーにしてしまいこれで3オーバー。17番でも56ヤードからのアプローチミスでボギーとし前半を40で折り返す。なんとかスコアを戻したい桑原だたが1番でまたもボギー。3、4番で連続バーディーも5、8番でパッティングのミスが重なり結局78で9位タイ。
最後にスタートしたのは三田。優勝を狙う三田は前半の11番をボギーとするも直後の12番で50センチにつけバーディー。17番でバーディーも18番でボギーとなかなか噛み合わず、グリーンの状態もあり中々3~5mのパットが決まらないもどかしい展開。後半に入ってもパットが入らない流れを変えることはできず、1バーディー・2ボギーで73。自身納得の出来とは程遠い内容だったが、トップと1打差の2位につけた。

2日目
この日のトップスタートも長澤から。「イーブン目指してプレーします」とスタート前に語った長澤はショットの調子が良くバーディーチャンスに何度もつける。1番で4mのミドルパットを決めバーディーとすると5番でイーグルパット外しのバーディー。しかし、8、9番で連続ボギーとピリッとせず後半へ。後半も引き続きショットの調子はよくミスは12番のOBだけ。その12番をダボとするも13、17、18番をバーディーでフィニッシュ。71のトータル144で2位に1打差をつけトップに立った。
2番手は桑原。この日もアプローチミスに加えパットも決めれない日になってしまった。スタートホールの1番でちゃっくりからボギーとすると2、5番で3パットのボギー。9番でも3パットでダボと前半を41で折り返す。後半も10、11番で連続ボギーと最悪の展開。そこからはなんとか我慢し15番で3mを決めバーディーでホールアウト。前日と同じ78、トータル156で9位。

最後は三田。同伴競技者に3位の選手がおり二人で激しいトップ争いを繰り広げる。三田は2番で左にひっかけ池へ、このホールダボとし一歩後退。しかし4、5番で連続バーディーとしこの日イーブンに戻すと9番ボギーの39。後半に入りショットが乱れ始めると10番ボギー、12番ダボ、13番ボギーで最悪の流れに。ここから14、15番で連続バーディーでなんとか踏ん張るものの18番ボギーでフィニッシュ。この日76でトータル149で1位タイで最終日を迎える。

最終日
まずスタートしたのは三田。スタート時点で5オーバーでトップタイの三田とミャンマー出身のピャエ・スー、6オーバーで追うマテウス・パクの3つ巴の戦いとなる。2番でピャエがボギーを叩き一歩後退。4番でマテウスがバーディーで三田に並ぶ。5番でピャエがバーディーで三田に再度追いつくと、マテウスはこのホールボギーの後崩れていき、三田とピャエの一騎打ちとなる。そのピャエは6番でダボ、8番でボギー。三田は8番でバーディーと前半を終え4打差のリード。このまま独走態勢を築くかと思いきや、10番でティーショットを右に曲げウェイストエリア(ハザードではない砂地でクラブをソールしてもかまわないエリアのこと)へ行きボギー、3打差に縮まる。11、12番もティーショットが安定せず辛うじてパーを拾う。すると13番で5Wで打ったティーショットがバンカーに突き刺さり目玉。これが響きダボで1打差。ピャエにも優勝のチャンスが生まれ、目の色が変わってきた。しかし、続く14番パー3で50㎝につけるスーパーショットでバーディーとし2打差にリードを広げる。するとピャエに焦りが出て15、16、17番と連続ボギーで勝負あり。17番でバーディーを奪った三田がこの日72、トータル221で2位に5打差をつけ海外派遣2勝目を飾った。
続いてスタートしたのは桑原。「順位を気にせず、とにかく自分のゴルフをしよう」と心に決め1番からスタートした桑原は、2番で2・5mの下りスライスラインを読み切りバーディー発進。8番で3パットボギーも前半を36で折り返す。後半も安定したゴルフで1バーディー・2ボギーでフィニッシュ。この日73のトータル229で6位に順位をあげた。

ラストは長澤。こちらは以前JJGAの試合に出場していたスカイラー・ユーバンクとの一騎打ち。1打差でスタートし一時は3打差までリードを広げるも前半が終わり2打差で長澤がリード。後半に入り長澤のショットが乱れ11、12番を連続ボギー。対するユーバンクは12番をボギーとここで1打差に縮まる。14番でユーバンクがボギーで2打差に広がるも16番で長澤がダボでリードがなくなった。17番でお互いバーディーで勝負は最終18番へ。ティーショットはお互いフェアウェイへ確実に置くと先にユーバンクがセカンドショットを打ち、グリーンオーバーしカート道の上でボールが止まった。対する長澤は2mにつけバーディーチャンス。ユーバンクは寄せることができずボギー。長澤はきっちりバーディーで締め優勝。高校生最後の試合で最高の結果を手にした。結局、長澤はこの日73でトータル217だった。

長澤奨選手の話
今回で3回目の海外派遣になるので優勝を狙っていました。最終日の前半を終え2打差だったのに16番でダボを打ってしまい並ばれて少し焦りました。しかし、上がり2ホールで連続バーディーを取れ優勝できて、とても嬉しかったです。

三田真弘選手の話
前回のエビアンの大会の経験をいかしてショットの状態を上げる練習をしてこの大会に臨みました。コースのセッティング上、パーを心がけるゴルフをしようと思いました。海外試合で2連勝することができましたが、もっと質の高いゴルフをしなければいけません。

桑原萌選手の話
私はゴルフで海外に行くのが初めてでわからないことだらけでした。1番不安だったのが英語でのコミュニケーションで、ラウンド中はジェスチャーでやり取りすることが多かった。ジュニアでの大会がこれで最後なので初日・2日目の出来がほんとに悔しかった。次の自分への試練だと思って今後の練習に励みたい。

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