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【海外派遣】タイジュニアワールド ゴルフチャンピオンシップ2016詳細

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~アジアの壁も高かった タイ派遣で見えたジュニアの課題~

11月3日~6日▽タイ・ホアヒン、ザ・ロイヤルホアヒンゴルフコース(13歳・14歳男子6743ヤード、パー72、11歳・12歳男子5992ヤード、パー72、11歳・12歳女子5678ヤード、パー72)▽参加国=17か国▽参加選手=13歳・14歳男子19名、11歳・12歳男子9名、女子8名

▽JJGA派遣選手=三田真弘(中3)、黒田裕稀(小6)、高野愛姫(小6)▽派遣選考試合=サマージュニアゴルフチャンピオンシップ

アジアのゴルフ界の中でも成長著しい国・タイ。アジアンツアーのQTも開催している同国で最大の国際ジュニア大会に今年から参戦することとなった。今大会にはアジアを中心に17か国が参加。15歳~17歳、13歳・14歳、11歳・12歳、10歳以下の4部門に分かれて競技を行った。15歳~17歳と13歳・14歳の部は4日間、11歳・12歳と10歳以下の部は3日間と長丁場だ。
出場選手も、フィリピンと日本の国籍を持ち、今年の全米女子アマで4位、サントリーレディスにも出場した笹生優花(中3)や各国のナショナルチームのメンバーが名を連ねた。
会場はザ・ロイヤルホアヒンGC。タイで最初に造られた本格的なチャンピオンコースで、かつては王族専用だったコース。ウォーターハザードはほとんどなく、タイトなフェアウェイが特徴の林間コースだ。今年は大雨の影響かラフの芝が長く、フェアウェイもところどころ雑草が生い茂っており、ショットメイクが難しい。バーディーはなかなか取れそうにない。がまんしてパーを拾っていくことが優勝への鍵になるだろう。

~日本のトップジュニアもタイ独特のコースに大苦戦~

1日目
「三田」 海外試合の経験が豊富な三田もアジア大会は初めて。優勝を目指し1番からスタートしたが、アジア特有のコースに苦戦。ミスをカバーできず2バーディー・5ボギー・1ダボの77も、トップと3打差の2位でホールアウト。
「黒田」 海外試合は3試合目だが、アジアは初めての黒田。ロングパットの距離感が合わず、10、11番と連続ボギーでスタート。後半の3番でようやくバーディーを沈めるも7ボギー・1ダボの80。トップに2打差の3位で初日を終えた。
「高野」 海外試合は今回が初めてで、なかなか慣れることができない高野。スタートこそ2連続パーだったがパー5で9打叩くなど大荒れ。2バーディー奪うも91とほろ苦い海外デビューとなった。

2日目
「三田」 この日はスタートから3連続ボギー。アプローチとパッティングが絶不調だ。前半だけで5つのボギー。後半では3ボギー・1ダボの82で7位と大きく順位を下げた。
「黒田」 この日はアプローチがピンに絡むもののショットの精度を欠きスコアメイクに苦しむ。14番パー3ではグリーン左の固いバンカーに入れてダボ。1バーディーを奪うものの5ボギーで78。トップとは1打離され4打差の3位となった。
「高野」 前日の内容を少しでも改善し、順位を上げたい高野。この日は固く遅いグリーンにパッティングが狂わされた。1m以内のショートパットも外すなど9ボギー・2ダボで85。スコアこそ良くなったがまだまだ納得できない内容だ。

~優勝目指すも黒田3位、高野6位、三田6位に終わる~

3日目
「三田」 この日はショットの安定感はあるものの、耐えどころのパッティングが足を引っ張った。1、4、7番と2m以内のパーパットを外しボギー。「8番でバーディーパットが20㎝手前で跳ねて以降、入る気がしなくなった」という三田だが、後半はなんとかパープレーにまとめ75。順位を2つ上げ5位とするものの、トップとは7打差になった。
「黒田」 10歳・11歳の部門は本日が最終日。3位につけている黒田は最終組。同伴競技者は、アジアジュニアゴルフ協会から参加した吉田京介(小6)とタイの強豪で11歳ながらドライバーを260ヤード以上飛ばすタナクリット。2人に4打差をつけられている黒田は少なくとも72で回りたいところ。スタートから5ホールが終わり黒田と吉田が1アンダー、タナクリットがイーブンと上々の出来。しかし黒田、16番でボギーとすると、突如ショートパットが入らなくなる。2番までまさかの5連続ボギーとしてしまい優勝争いから脱落した。結局、この日78、トータル236で3位に終わった。
優勝争いは2人にしぼられた。前半を終え2打リードしていた吉田だったが、1番で痛恨のダボ。タナクリットがバーディーとひっくり返された。これを機にタナクリットがバーディーを量産。後半だけで4つのバーディーを奪い、この日70。吉田は力尽きて76。タナクリットがトータル224で吉田に6打差をつけ圧勝した。
「高野」 どんどん攻めていこうと気持ちを切り替えて臨んだ最終日。その気持ちとは裏腹にタイ独特のコースにバーディーチャンスが巡ってこない。パーの数は増えたが7ボギー・2ダボの83。トータル259の6位で大会を終えた。この部門の優勝は地元タイのパンナライ。初日からトップをゆずらずトータル232で優勝した。

4日目
「三田」 1番でショートパットを外しパーとすると、2、3番連続で3パットのボギー。これがショットにも影響を及ぼしたかパーオンできずボギーを連発してしまう。15番でバーディーをとり一矢報いるがこの日7ボギーで78、トータル312で6位フィニッシュとなった。
順位が目まぐるしく入れ替わったこの部門を制したのはオーストラリアのヘイデン・パウエル。トップと3打差で最終日をスタートしたが、4バーディーを奪い逆転。この日74のトータル304で優勝した。

三田選手の話
アジアでの大会は初めての参加で、コースやゴルフ環境にすぐ慣れることができなかった。でも、4日間競技は日本ではあまり経験がないので楽しかった。

黒田選手の話
自分の実力は海外ではこんなものということがよくわかりました。もっといろんな練習をしてレベルアップして、体も大きくしないといけないと痛感しました。

高野選手の話
今大会では私の技術はまったく通用しなかった。初めて海外のコースでプレーして、新しい攻め方、守り方などたくさんのことを学ぶことができました。

  • 4日間競技(三田選手:class B boy)の成績はこちら
  • 3日間競技(黒田選手:class C boyと高野選手:class C girl)の成績はこちら

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